医療脱毛と美容脱毛の違い 効果・回数・料金を比較した選び方

医療脱毛と美容脱毛の違いを施術環境と脱毛機器で比較したアイキャッチ画像 美容脱毛の基礎知識
こんにちは、脱毛専門サロンオーナーのまゆみです。脱毛を始めようと調べていると、「医療脱毛と美容脱毛は何が違うの?」「結局どちらを選べば後悔しないの?」と迷いますよね。料金だけを見ると美容脱毛が始めやすく感じることがありますし、効果や回数だけを見ると医療脱毛が魅力的に見えることもあります。

ただ、医療脱毛と美容脱毛の違いは、単純にレーザーか光かという違いだけではありません。

施術を行う場所や担当者、照射の目的、期待できる変化、痛み、肌トラブルが起きたときの対応まで、それぞれに大きな違いがあります。

先に結論を言うと、早くしっかり毛を減らしたい人は医療脱毛、痛みや1回あたりの費用を抑えて始めたい人は美容脱毛が候補です。

ただし、どちらが一律に優れているという話ではありません。毛質、肌質、予算、痛みへの不安、通える期間を整理して選ぶことが、後悔を減らす近道です。

医療機関のレーザー脱毛と美容サロンの光脱毛を比較しながら選ぶ日本人女性この記事では、美容脱毛と医療脱毛の違いを、初めて脱毛を検討する方にも分かりやすい言葉でお伝えします。

この記事で分かること

  • 医療脱毛と美容脱毛の法律上の違い
  • 効果を感じるまでの回数と期間
  • 痛みや肌トラブルへの対応の違い
  • 料金総額を比較するときのポイント

この記事について

本記事は、美容脱毛と医療脱毛に関する一般的な情報をまとめたものです。

肌疾患、持病、服薬、妊娠、アレルギーなどがある場合は、記事だけで施術の可否を判断せず、医師または薬剤師などの専門家へご相談ください。

医療脱毛と美容脱毛の違い

医療脱毛と美容脱毛の違いを理解するには、まず「どの機械を使うか」よりも、どこで、誰が、何を目的として施術するのかを見ることが大切です。

どちらも光やレーザーのエネルギーを利用する場合がありますが、法律上の位置づけと、行える施術の範囲は同じではありません。

比較項目 医療脱毛 美容脱毛
施術場所 医療機関 エステサロンなど
主な目的 毛包系へ作用する医療行為としての脱毛 除毛・減毛、自己処理負担の軽減
施術担当者 医師または医師の指示を受けた看護師等 サロンの研修や基準に基づく施術者
医療行為 行える 行えない
麻酔 対応する医療機関がある 使用できない
肌トラブル時 医師による診察や治療が可能 施術を中止し医療機関への受診を案内

法律上の位置づけを比較

日本では、レーザーや強い光を毛根部分へ照射し、毛乳頭などの組織を破壊する行為は、医師法上の医行為に該当するとされています。

使用する機械に「医療用」と書かれているかどうかだけで判断されるわけではありません。

組織を破壊する強さと目的で施術するかどうかが、医療脱毛と美容脱毛を分ける重要な境界です。

厚生労働省は、医師免許を持たない人が、強いレーザー光線などを使って毛乳頭や皮脂腺開口部などを破壊する行為を業として行うことは、医師法第17条に違反すると示しています。

詳しい法的な整理は、厚生労働省「医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて」で確認できます。

一方、エステサロンで行う美容脱毛は、一般に「美容ライト脱毛」と呼ばれ、毛をつくる組織を破壊しない範囲で、除毛や減毛を目的として行われます。

重要な相違点

医療脱毛は、医療行為として毛包系へ作用する脱毛です。

美容脱毛は、医療行為に該当しない範囲で、毛量を整えたり自己処理を楽にしたりすることを目指す美容サービスです。

そのため、美容脱毛について「毛根を破壊する」「毛をつくる細胞を死滅させる」「一生生えない」と説明することは適切ではありません。

美容脱毛では、「毛を目立ちにくくする」「毛量を整える」「自己処理の回数を減らすことを目指す」と考えると分かりやすいですよ。

なお、医療機関でもIPLと呼ばれる光を使うことがあります。

つまり、光だから美容脱毛、レーザーだから医療脱毛と単純に分けることはできません。

医療機関で医師の管理のもと医療行為として使用するのか、サロンで組織を破壊しない範囲の美容サービスとして使用するのかが重要です。

施術場所と担当者における違い

医療脱毛は、クリニックや病院などの医療機関で行われます。

施術前には医師が肌状態や既往歴、服薬状況などを確認し、施術の適応や使用する機器、照射方法を判断することが基本です。

実際の照射を看護師等が担当する場合もありますが、医師の指示と管理のもとで行われます。

医療機関の名前が付いていれば、どのような運用でもよいわけではありません。

施術内容や治療方針を医師ではない担当者だけで決定していないか、施術前に医師の診察があるかも確認したいポイントです。

美容脱毛は、エステサロンや脱毛専門サロンなどで行われます。

美容脱毛の施術者には、医師や看護師のような脱毛専用の国家資格制度はありません。

ただし、業界団体による認定制度や、機器メーカーの研修、サロン独自の技術研修を受けている施術者もいます。

美容脱毛を選ぶときは、価格だけでなく、研修体制、衛生管理、使用機器、カウンセリング内容、肌トラブル時の連絡方法まで確認することが大切です。

◆まゆみのワンポイントアドバイス

サロン選びでは、「資格があります」という言葉だけで安心せず、どの団体の何という資格なのか、施術前に肌状態を確認しているかを見てみてください。

質問したときに良いことだけでなく、施術できない場合やリスクまで説明してくれるかも大切ですよ。

また、医療脱毛は美容目的で行う場合、原則として健康保険が使えない自由診療です。

「医療」という名前から、保険が使えると誤解しやすいのですが、通常の美容目的の医療脱毛は全額自己負担になります。

医療脱毛でも美容脱毛でも、最初に提示された金額だけで判断せず、最終的にいくら支払うことになるのかを確認しましょう。

効果や回数の違い

医療脱毛と美容脱毛では、期待できる変化の強さと、目標へ近づくまでに必要な回数が異なります。

一般的には、医療脱毛のほうが少ない回数で変化を感じやすく、美容脱毛はより長い期間をかけて段階的に毛量を整えていきます。

医療脱毛と美容脱毛の施術方法や効果を感じるまでの回数を比較したイメージただし、回数や期間は、部位、毛の太さ、肌の色、ホルモンの影響、施術間隔などによって変わります。

医療脱毛は高出力で減毛

医療脱毛では、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、Nd:YAGレーザーなどがよく使われます。

それぞれ波長や得意な毛質、対応しやすい肌色が異なるため、どの機械でも全員に同じ効果が出るわけではありません。

主な種類 特徴 向きやすい条件 注意点
アレキサンドライト 黒い色に反応しやすい 明るめの肌、太く濃い毛 日焼け肌や色の濃い肌では慎重な判断が必要
ダイオード 効果と安全性のバランスを取りやすい 幅広い毛質や肌質 機種や照射方式によって特徴が異なる
Nd:YAG 皮膚の深い部分まで届きやすい 色の濃い肌、根深い毛 痛みを強く感じることがある
蓄熱式 低いエネルギーを連続して照射する 痛みを抑えたい人、幅広い肌質 部位や毛質によって変化の感じ方が異なる

医療脱毛は、美容脱毛より強いエネルギーを使用できるため、毛をできるだけ早く減らしたい方に向いています。

特に、ワキ、VIO、男性のヒゲなど、太く濃い毛が多い部位では、医療脱毛の強みを感じやすいでしょう。

一方で、「医療脱毛なら5回で必ず終わる」「一度施術すれば二度と生えない」という意味ではありません。

施術時にすべての毛が同じ状態で生えているわけではないため、複数回の照射が必要です。

また、顔や背中などの細い毛は変化がゆっくりだったり、ホルモンの影響を受ける部位では新しい毛が生えたりすることもあります。

永久脱毛の誤解に注意

医療脱毛であっても、将来にわたってすべての毛が一本も生えないことを保証するものではありません。

長期的に毛量が減った状態を目指しやすい方法と考えましょう。

美容脱毛は低刺激で減毛

美容脱毛では、IPL方式やSHR方式などと呼ばれる光脱毛が広く使われています。

医療脱毛よりも刺激を抑えた設定で照射し、施術を重ねながら毛を目立ちにくくしたり、自己処理の負担を減らしたりすることを目指します。

医療脱毛と比べると、1回あたりの痛みや熱さを抑えやすいことが、美容脱毛の大きな特徴です。

初めて脱毛を受ける方や、強い痛みが不安な方にとっては、始めるときの心理的な負担を軽くしやすい方法かなと思います。

また、サロンによっては都度払いを選べるため、高額なコースを最初に契約せず、自分のペースで続けやすい場合があります。

ただし、刺激が弱いから一切トラブルが起こらないわけではありません。

肌状態や出力設定によっては、赤み、熱感、かゆみ、やけどなどが生じる可能性があります。

「痛くないから安全」「低出力だから誰でも受けられる」とは考えず、施術前に日焼けや乾燥、傷、服薬などを申告してください。

光脱毛やIPL脱毛の仕組み、施術前後の注意点については、光脱毛とIPL脱毛の効果と注意点でも詳しく解説しています。

美容脱毛が目指す状態

美容脱毛は、毛を永久に一本も生えなくすることを保証するサービスではありません。

自己処理の頻度を減らしたい、毛を細く目立ちにくくしたい、必要な部分だけ毛量を整えたいという目的に向いています。

特にVIOやうなじは、すべての毛をなくす以外にも、形を残したり毛量だけを整えたりする選択肢があります。

あなたは、完全になくしたいですか。それとも、日常のお手入れが楽になる程度で十分でしょうか。

ゴールを先に決めると、医療脱毛と美容脱毛のどちらが合うか判断しやすくなります。

必要回数と通う期間の目安

脱毛の回数を考えるときに知っておきたいのが、毛はすべて同じタイミングで生えているわけではないということです。

肌の表面に見えている毛だけでなく、これから成長する毛や、休んでいる毛もあります。

そのため、医療脱毛でも美容脱毛でも、1回だけですべての毛へ十分に働きかけることはできません。

比較項目 医療脱毛 美容脱毛
変化を感じ始める目安 数回の施術で感じる人が多い 6回前後から自己処理の変化を感じる人がいる
一区切りの回数 5回前後のプランが多い 8回から12回以上を想定することが多い
施術間隔 おおむね1か月半から2か月程度の例が多い 1か月から3か月程度の例が多い
全体期間 半年から1年以上になることがある 1年から2年以上になることがある

これらはあくまで当サロンにおける目安です。

医療脱毛を5回受ければ全員が満足するわけではなく、美容脱毛を12回受ければ必ず自己処理が不要になるわけでもありません。

ワキやVIOのような太く濃い毛は反応を感じやすい一方で、顔、うなじ、背中などの細い毛は回数が増えることがあります。

男性のヒゲも毛が太く密度が高いため、医療脱毛であっても追加照射が必要になることがあります。

未成年の場合は、成長やホルモン変化によって新しい毛が増えることもあります。

「何回で終わるか」だけではなく、どの状態になれば自分は満足できるのかを考えておきましょう。

◆まゆみのワンポイントアドバイス

サロンでお客様のお話を聞いていると、最初は「全部なくしたい」と考えていても、自己処理が月に数回まで減ると十分満足される方もいます。

反対に、少し毛が残るだけでも気になる方もいます。必要回数は、毛質だけでなく、あなたが目指す仕上がりによっても変わりますよ。

痛みや安全性を比較

脱毛を選ぶうえで、効果や料金と同じくらい大切なのが、痛みと安全性です。

一般的には医療脱毛のほうが痛みを感じやすく、美容脱毛は刺激を抑えやすい傾向があります。

冷却ジェルを使用し痛みと肌状態に配慮しながらワキ脱毛を行う施術風景ただし、どちらにも赤みや熱感、やけどなどのリスクがあり、「美容脱毛なら安全」「医療脱毛ならトラブルが起きない」とは言い切れません。

痛みの強さと麻酔の有無

医療脱毛では、ゴムで強く弾かれたような痛みや、熱い針で一瞬刺激されたような感覚を覚えることがあります。

特に痛みを感じやすいのは、VIO、ワキ、男性のヒゲなど、毛が太く密集している部位です。

毛に含まれる黒い色へエネルギーが集まりやすいため、太く濃い毛ほど熱さや痛みを感じることがあります。

使用する機械によっても痛みは異なります。

一般的にNd:YAGレーザーは深い部分へ届きやすい一方、痛みが強くなりやすい傾向があります。

蓄熱式は、低いエネルギーを繰り返し照射するため、熱破壊式よりも痛みを抑えやすいとされています。

医療脱毛では、クリニックによって麻酔クリームや笑気麻酔を利用できる場合があります。

麻酔の料金、使用できる部位、申し込み方法は医療機関によって異なるため、契約前に確認してください。

美容脱毛は医療行為ではないため、サロンで麻酔を使用することはできません。

その代わりに、出力調整や冷却機能、照射速度などによって刺激へ配慮します。

痛みを比較するときの確認項目

医療脱毛では、麻酔代と使用条件を確認しましょう。

美容脱毛では、冷却方法、テスト照射、痛みを感じたときの出力調整について確認しましょう。

「痛みが強いほど効果が高い」とも限りません。

我慢しすぎると、肌への負担が大きくなっていることに気づきにくくなる場合があります。

強い熱さや痛みを感じたら、遠慮せずその場で施術者へ伝えてください。

肌トラブル時の対応差

医療脱毛でも美容脱毛でも、施術直後に赤み、熱感、毛穴周辺の腫れなどが生じることがあります。

多くは一時的な反応ですが、強い痛み、水ぶくれ、赤みの悪化、ただれ、色素の変化などがある場合は注意が必要です。

医療脱毛の大きな特徴は、肌トラブルが起きたときに、医師が診察し、必要に応じて薬の処方や治療を行えることです。

美容脱毛では診断や治療はできません。

施術を中止し、冷却などサロンで可能な範囲の対応を行ったうえで、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。

国民生活センターには、2012年度から2017年2月末までの約5年間に、脱毛施術による危害相談が964件寄せられています。

エステと医療機関のどちらでも、皮膚障害ややけどに関する相談が確認されています。

詳しくは、国民生活センター「なくならない脱毛施術による危害」をご確認ください。

相談件数の見方に注意

964件という数字は、脱毛を受けた人全体を分母にした発生率ではありません。

エステと医療機関の利用者数も異なるため、この件数だけで「どちらのほうが危険」と単純に比較することはできません。

安全性を高めるためには、施術前の申告も欠かせません。

強い日焼け、乾燥、炎症、傷、持病、皮膚疾患、服薬、妊娠、授乳などがある場合は、必ず施術前に伝えてください。

薬の名前だけで施術できるかを自己判断せず、必要に応じて処方した医師や薬剤師へ確認しましょう。

施術後は、肌を強くこすることを避け、十分に保湿し、紫外線対策を行います。

肌に熱感がある間は、長時間の入浴、サウナ、激しい運動、飲酒など、体温が大きく上がる行動を控えると安心です。

強い痛みや水ぶくれ、赤みの悪化がある場合は、自己判断で様子を見続けず、早めに医療機関を受診してください。

料金や総額の違い

料金を比較するときは、広告に大きく表示された金額だけを見るのではなく、希望する仕上がりまでに必要な総額で考えることが大切です。

美容脱毛は1回あたりの費用を抑えやすい一方、回数が増えることで最終的な総額が大きくなる場合があります。

医療脱毛と美容脱毛の料金や施術内容をカウンセリングで比較する日本人女性医療脱毛は1回あたりの料金が高く見えても、少ない回数で目標へ近づければ、結果として総額を抑えられることもあります。

追加費用を含む総額で比較

2026年7月16日時点に主要事業者が公開していた価格例を見ると、医療脱毛の全身5回プランは、対象範囲や割引条件によって数万円台から20万円台後半まで幅があります。

美容脱毛では、顔やVIOを含む全身6回が11万円台から12万円程度の例がある一方、希望する状態になるまで12回以上の継続を案内しているサロンもあります。

次の表は一般的な比較イメージです。料金や回数は事業者、地域、キャンペーン、対象部位によって変わります。

比較項目 医療脱毛 美容脱毛
主な料金形態 5回前後のコースが多い 都度払い、6回、12回などさまざま
1回あたりの負担 高くなりやすい 抑えやすい
必要回数 比較的少なくなりやすい 多くなりやすい
保険 美容目的は原則として保険適用外 公的医療保険の対象外
追加費用 麻酔、剃毛、キャンセル、薬代など 剃毛、キャンセル、保湿用品など

特に注意したいのが、「月々1,000円」「月額3,000円」といった表示です。

この金額は、毎月その金額だけを支払えば好きなだけ施術できる月額制ではなく、契約総額を医療ローンや信販契約で分割したときの月々の返済額である場合があります。

月額表示を見るときは、次の内容を確認してください。

契約前に確認したい料金項目

契約総額、施術回数、分割回数、分割手数料、支払終了日を確認しましょう。

さらに、顔やVIOが全身プランに含まれるか、剃毛代、麻酔代、キャンセル料、追加照射料金も確認してください。

全身脱毛という名前でも、顔、VIO、うなじ、ヒップなどが含まれない場合があります。

同じ「全身5回」というプランでも、照射範囲が違えば単純に金額だけで比較できません。

医療脱毛では、使用する機械を選べるか、照射漏れへの対応があるか、肌トラブル時の診察や薬代が含まれるかも確認しましょう。

美容脱毛では、初回価格と2回目以降の通常価格、都度払いと回数券の違い、剃り残し対応、解約条件などを確認します。

また、一定の条件を満たすエステ契約や美容医療契約は、特定商取引法の特定継続的役務提供に該当し、クーリング・オフや中途解約ができる場合があります。

契約条件によって扱いが異なるため、契約書面をよく読み、不明点がある場合はその場で契約しないことも大切です。

契約や返金で困ったときは、契約書、領収書、広告画面、事業者とのやり取りを保存し、消費者ホットライン「188」や地域の消費生活センターへ相談してください。

料金は必ず最新情報を確認してください

掲載価格、割引、対象院、施術範囲、支払条件は変更される可能性があります。

正確な情報は、契約前に各サロンや医療機関の公式サイト、料金表、契約書面でご確認ください。

後悔しない脱毛の選び方

医療脱毛と美容脱毛のどちらを選ぶかは、「どちらが人気か」ではなく、あなたが何を優先するかで決めるのがおすすめです。

早さ、効果、痛み、予算、通いやすさのすべてを同時に満たす方法は、なかなかありません。

まずは、自分がどこまで毛を減らしたいのか、何回くらいなら通えるのか、どの程度の痛みなら受け入れられるのかを整理してみましょう。

医療脱毛が向いている人

医療脱毛は、できるだけ少ない回数で、長期的に毛量を減らしたい方に向いています。

特に、太く濃い毛が多いVIO、ワキ、男性のヒゲなどは、医療脱毛を最初の候補として考える事には合理性があります。

また、肌トラブルが起きたときに医師の診察を受けられることを重視する方にも向いています。

次のような方は、医療脱毛を検討しやすいでしょう。

医療脱毛が候補になる人

少ない回数でしっかり減らしたい人、VIOやヒゲなど太い毛を減らしたい人、麻酔を使いたい人、肌トラブル時に医師の診察を受けたい人です。

色黒肌、日焼けしやすい肌、色素沈着がある部位については、使用する波長や出力設定が重要になります。

日焼けしているから必ず施術できない、色黒肌なら必ず特定の機械が使えるというわけではありません。

まずは医療機関で肌状態を見てもらい、適切な機械や照射方法を相談してください。

皮膚疾患、強い乾燥、ヘルペスの既往、ケロイド傾向、内服薬がある方も、自己判断せず医師へ相談することが大切です。

女性の顔や首周辺の毛が急に濃くなった場合や、多毛に加えて月経不順などがある場合は、ホルモンの影響が隠れていることもあります。

美容目的の脱毛だけで解決しようとせず、必要に応じて医療機関を受診してください。

美容脱毛が向いている人

美容脱毛は、痛みや1回あたりの費用を抑えながら、自分のペースで段階的に毛量を整えたい方に向いています。

永久的に毛をなくすことよりも、カミソリを使う回数を減らしたい、毛を目立ちにくくしたいという方にとっては、選択肢の一つになります。

都度払いを利用できるサロンであれば、まとまった費用を最初に支払わず、必要な分だけ通えることもあります。

美容脱毛が候補になりそうな人

強い痛みが不安な人、1回あたりの支払いを抑えたい人、長い期間をかけてもよい人、完全になくすより自己処理を楽にしたい人です。

ただし、美容脱毛を選ぶ場合は、回数が増えたときの総額を必ず計算しましょう。

1回の料金が安くても、12回、18回と通った結果、医療脱毛より総額が高くなることがあります。

また、「永久脱毛」「一生生えない」「絶対に痛くない」「何回で必ず卒業」といった説明を、そのまま信じないことも大切です。

美容脱毛は、毛をつくる組織を破壊する医療行為ではありません。

サービスの範囲、期待できる変化、追加回数の可能性を理解したうえで選びましょう。

◆まゆみのワンポイントアドバイス

カウンセリングでは、「何回で終わりますか」と聞くだけでなく、「私の毛質では、何回くらいでどのような変化が見込まれますか」と聞いてみてください。

断定せず、個人差や追加回数の可能性まで説明してくれるサロンや医療機関のほうが、納得して通いやすいかなと思います。

どちらを選ぶ場合でも、施術前に次の点を確認すると後悔を減らせます。

確認項目 確認する内容
目標 完全に近い状態を目指すか、自己処理を楽にする程度か
回数 基本回数と追加施術の可能性
料金 契約総額、追加料金、分割手数料
施術範囲 顔、VIO、うなじなどが含まれるか
安全対策 肌状態の確認、テスト照射、トラブル時の対応
解約条件 クーリング・オフ、中途解約、返金方法
通いやすさ 予約の取りやすさ、営業時間、キャンセル条件

医療脱毛と美容脱毛のよくある質問(FAQ)

Q1. 医療脱毛と美容脱毛はどちらが早く終わりますか?

A. 一般的には、強いエネルギーで施術できる医療脱毛のほうが、少ない回数で毛量の変化を感じやすい傾向があります。ただし、部位、毛質、肌質、施術間隔、目指す仕上がりによって必要回数は異なります。「医療脱毛なら必ず5回で終わる」とは限らないため、カウンセリングで自分の毛質に合った目安を確認してください。

Q2. 美容脱毛でも永久脱毛できますか?

A. エステサロンで行う美容脱毛は、毛をつくる組織を破壊する医療行為ではありません。そのため、「永久に一本も生えない」と保証するものではなく、除毛や減毛、自己処理負担の軽減を目指すサービスです。永久性に近い長期的な減毛を重視する場合は、医療脱毛を候補にしてください。

Q3. 美容脱毛から医療脱毛へ乗り換えても大丈夫ですか?

A. 美容脱毛から医療脱毛へ変更することは可能です。ただし、直前の施術から必要な期間を空ける場合があります。肌状態や前回の施術日、使用していた機器について医療機関へ伝え、適切な照射時期を確認してください。契約中のサロンがある場合は、解約条件や未消化分の扱いも確認しましょう。

Q4. 痛みに弱い人は美容脱毛を選ぶべきですか?

A. 美容脱毛は医療脱毛より刺激を抑えやすい傾向がありますが、痛みに弱い方が必ず美容脱毛を選ばなければならないわけではありません。医療脱毛でも蓄熱式機器や冷却機能、麻酔を利用できる場合があります。効果を優先したい場合は、痛みへの対策を相談したうえで医療脱毛を検討する方法もあります。

Q5. 医療脱毛と美容脱毛は結局どちらがお得ですか?

A. 1回あたりの料金だけなら美容脱毛が安く見えることがありますが、必要回数が増えると総額が大きくなる場合があります。医療脱毛も、麻酔代や剃毛代などが加わることがあります。契約総額ではなく、希望する状態までに必要な回数、追加費用、交通費まで含めて比較することが大切です。

医療脱毛と美容脱毛の違いまとめ

早くしっかり毛を減らしたい方は医療脱毛、痛みや初期費用を抑えながら段階的に毛量を整えたい方は美容脱毛が候補です。

医療脱毛は医療機関で行われ、毛包系へ作用する医療行為です。美容脱毛はサロンで行われ、組織を破壊しない範囲で除毛や減毛を目指します。

医療脱毛は少ない回数で変化を感じやすい一方、痛みや1回あたりの費用が大きくなりやすい傾向があります。

美容脱毛は刺激や単回の負担を抑えやすい一方、回数と期間が増える可能性があります。

どちらを選ぶ場合も、毛質、肌質、希望する仕上がり、総額、通える期間を確認し、納得してから契約してください。

脱毛は、誰かに合わせて急いで始めるものではありません。

すべてなくしたいのか、自己処理を少し楽にしたいのか、特定の部分だけ整えたいのか。まずは、あなた自身がどうなりたいのかを大切にしてください。

料金や効果だけでなく、リスクや個人差、解約条件まで説明を受け、分からないことを残したまま契約しないことが大切です。

価格、機器、施術内容、キャンペーンは変更される可能性があります。正確な情報は、必ず各サロンや医療機関の公式サイト、契約書面でご確認ください。

肌疾患、持病、服薬、妊娠、施術後の異常などがある場合は、最終的な判断を自己判断だけで行わず、医師や薬剤師などの専門家へご相談ください。